[運動神経が飛びぬけていいというわけではなさそうなのに 何故、この先輩は助っ人にくるのだろうと常々の疑問が氷解した試合だった。 打撲をしつつ転倒をしつつも構わず走る氷見山先輩。 その勢いにつられて横の選手も 次々となんでもないようなハードルを倒していく。 平気そうなのは、常日頃から氷見山先輩に助っ人をお願いし ハードルを一緒に練習していた、うちの陸上部の先輩だけだ。 そしてその先輩は上位へと見事食い込んだ。 …なるほど。何と何は使いどころ。なんて心のなかで呟いたのは内緒である。 そして後日同じクラスの花園にハードルって意外と危険なんだね。なんて話しかけられれば、いやこの助っ人でいいのか?!なんて思ったこともあったななんて思い返せば、しみじみと。]
(164) 2014/11/15(Sat) 01時半頃
sol・la
ななころび
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