― 暗褐色に染まりし別離世界 破滅の兆しの塔《トルメンタ・アルシオン》 ―[セピア色に染まる世界。空を上りながら、ふぅん、と辺りを眺めて。裂けた塔より溢れた光は手で遮り、眩しそうに微かに顔を顰めた。] ――――。[手を退かしたそこに、堕ちる持ち物《しもべ》の姿。ひとつ瞬いて、掛けられた言葉には緩やかに口角を上げ。] ―――…そうでもないよ、”クロノス”。 久しぶり、とでも言っておくべきかな。[そう言って、瞳を見つめ返した。]
(162) 2010/09/21(Tue) 19時頃