―雨尽きぬ廃村―
私はヴェラだ。強いぞ。
[右手―数多の魂が宿っているであろう、魔法使いの要を差し出すイアン>>160から離れた場所から、やりなれた自己紹介を差し込む。
ちょっと迷った末に、魔法を発動。
狼の姿でトテトテ近づき、ツェツィーリヤのローブをパシパシしようと試みる。
別に行きずりのナデナデを期待したわけではなくて、「よろしく」の挨拶代わりだ。
1人と1匹の行動に、彼女がどんな反応を示したかはともあれ]
さっきの戦い、遠くから見ていた>>78。
お前も強いな。
が。……その眼は、代償か?
[再び木の陰に戻り魔法を解くと。開口一番、ホレーショーも行わなかった>>31、不躾な問いかけを放った。
それは、ここまでのやり取りで感じたわけではなく、いや、反応の如何では感じられた可能性もあるが、それ以前の段階で、推測をしていたこと。
巨木の上から見ていた戦い方は>>46、視力に頼った動きとは異なる様相に思えていたから。
なんらかの理由で自ら情報を遮断しているわけでなければ、その戦い方に傾かざるを得ない状況……つまり、視力自体に何かしらの問題があるのだろう、と]
(161) 2013/06/12(Wed) 16時半頃