[それからほどなくベッドがほんのり凹んで、顔に何かざらりとしたものが触れる。
嗅ぎなれた臭いに無意識に鼻を擦り合わせて、そこまでは平和だった]
――……なぁー……ぉ
[暑い。急にむさくるしくなった。>>155
たまにごしゅじんの寝返りに巻き込まれることはあるけどそれとはまた何か、違う。そこまで重くない。
しかも鈴むんの後肢がうごうごした>>156せいか、此方のベストポジションとは少しずれてしまって]
……あ、れ?オレだ……ってどけよー
ここは俺のナワバリだぞ!
[ごしゅじんを巡るライバルはこの家に数多くいるが、こいつはその筆頭だ。特に仲が悪いわけではない。
ほとんど一方的な闘争心から猫団子を外れ、鈴むんにしたようにぐりぐりと、ベッドから追い出そうとはみ出た肢に頭を擦りつけるがびくともしない]
(くっ……!)
[ならばこれでどうだと尻尾をたしたし踏んでみたり、がぶがぶ甘噛みで退散を試みる]
(161) 2014/07/24(Thu) 01時頃