[たった一言>>154の肯定。けれど、そのたった一言は、重い響きをもってヴェスパタインの内に、落ちる。
いい場所だった。――それは、指す方向こそ違えど、自分と同じ……
おなじ、喪った痛みを、抱えているが故の、ことばに思えた。]
そうか……戻る場所が、無いのは。
―――辛い。
[学ぶことさえ出来ればいいと思っていたのは、間違いではないけれど。
暖かく迎えてくれる祖父と、励ましてくれる友人は、確かに。たしかに、自分の大事な場所だったのだと。
感情を言葉に乗せることはそう多くないが、こればかりは断言できた。戻る場所がないのは、本当に辛いことだ。
傍らに置いていたランタンに触れて、ゆるく目を細める。問われた言葉>>155には、少し間を置いて、小さくわらった]
……私に正面から殺し合いなど、出来るわけがない。
苦手なものばかりだ。
――裏を探る。ゲームの終了条件、は。
ひとつでは、無いのだろう。
考えることと、知ることだけは……得意、だからな。
(159) 2012/05/19(Sat) 22時頃