[かつり、と高らかに踵を鳴らし、車――障害物から距離を取る。 音だ。ジャニスの耳に飛び込んだのは、足音だった。 薄紅の載った唇を、それよりも濃い赤の舌が舐めた。] どなたか いらしたの、かしらねェ[ニイと笑んだ唇は、大きく足を踏み出し、視界を確保し。ホームステージ侵入者を発見したその瞬間に大きく開かれた。]
(159) 2013/06/30(Sun) 02時頃