[翌日、遙に改めてアプリを見せてもらうことになった“俺”は非常に興味津々だった、が>>129
どうやらメールが来たらしく、慌てる遙をきょとりと見て、マナーとして“俺”は文面は見ないことにした。“私”はバッチリ見ていた。くつくつ笑う。
そのメールの文面からは、覚えのある水の香りがした。嗚呼、この水は──。
思い出に浸りそうになった“私”の思考は邪魔される。]
僕等の町の おくすりや・さ・ん〜
[リズミカルな速度に合わせて、“俺”が突然歌い出したからだ。何故歌う人間よ。お前もフード揺らすんじゃない。>>135]
……SSRとかあったりすんの?
[ソーシャルゲームと同じノリで眺めている。そこに現れた猫をダルタニャンと呼んで──……ほらやっぱり猫じゃん。とニコニコした。>>150「俺も撫でていい?」なんて呑気に聞く“俺”の腕を、“蛇”は締め付けた。痛いっす。すいません。
画面を共有して見ていた“私”は“少女”がそこに映るのを見て、前日と同じように溜息。
累からマガタマを譲るように言われたのは、その後だった。*]
(157) 2016/06/19(Sun) 03時頃