――過去 火事の後 ミナカタ――
[家も無く火傷を負った志乃は、しばらくの間ミナカタのお世話になる。火事の直後は錯乱を起こし、何度も「後を追わせて」とミナカタの治療に反発を見せていただろう。
しかし、自暴自棄になっていた志乃が再び生きる気になったのは彼の懸命な治療のおかげ、今もユキノシタはたまに疼く傷痕に貼られ回復しても消えない根深い悲しみは胸の奥で燻ってはいても、いつしか顔には出さなくなり彼と会うときには努めて悲しい顔は見せないようにはしているつもり]
ここまで治ればもう充分だよ。
生きてるなら……
それならそれで私にやれることもあるし
色々ありがと……
[謝る姿>>106>>107にそう答えて屋敷に戻るときには、笑顔くらいは見せていただろう。彼がそのことで心を痛めてることもまた、気づいてはいたから。]
(157) 2017/11/22(Wed) 22時頃