……意地悪ね。 それを私に言わせるの。[シてほしかったのか>>133、なんて挑発されて。思わず零れた言葉は、それを暗に肯定したも同じだ。吐息を感じるくらい近くに、彼の意地の悪い笑みがあって。なんだかすべてを見透かされている気がして、腹立たしい。 本当に、ずるいわ。[なんで、よりにもよってこの男なのだろうと思う。この男が味わった後悔も。苦悩も。葛藤も。過去の自分と重ね合わせて、朧げに理解できてしまうのと同じように。この男にもきっと、分かってしまうのだ。だから無遠慮に踏み込んでくるし、決して安易に彼女を肯定しない]
(156) 2015/07/13(Mon) 10時頃