―少し戻り/雨降る森の中で―
こんな所で立ち話をしていたら、それこそ風邪をひきそうだ。>>142
[だからこそと、ここで切り上げ……ようとして。
イアンの言葉>>145>>148>>150を反芻し、思い出した。
「何か嫌な感じ」。それを最初に強く感じたのは、「風邪をひくな」の通信>>142でこの言葉を耳にした時だったか]
「いや、いい。やっぱり忘れろ」とも言われた。
あいつからの最初の通信の終わりに、だ。
[「常に万全を期せ」と口にする男が、これまでにはなかったような注意を行い、改めて否定する。
その行動が、ヴェラの不安を掻き立てる]
まるで、一方で期待されつつ、一方で突き放されているように感じた。
私も濡れるのは嫌いだから、忘れろと言われても律義に守るが。
なにかしらしょい込んではいるんだろうがな。告げられぬことを。
(155) 2013/06/12(Wed) 02時頃