…要らん事に気を回さなくてもいい。
[内緒話>>150にたっぷりと深い深いため息をついて、行先>>152についてはきっと全て彼女に任せてしまう。
温かいままの少女と徐々に冷えて行く青年を両脇に抱えて、時折瓦礫の道に躓きながらも、二人を落とす事は決して無かった。]
別に、いい。
今更だろう。
俺は何でも手伝ってやるし、
キャラメルタルトも、奢ってやる。
[彼女の頼みを断る理由など、生憎自分には一つもない。
その理由は彼女には話さぬまま、それでも気付いてしまった真実に、対する態度がブレる訳でも無し。この子の父親が誰であれアレの忘れ形見には変わりなく、愛しく大切な存在であるのだと、
なにせとうの昔から、自分はこの子を父親の目で見ていたのだから。
そして、それは其々の若い当主達に対しても同じ事。
日向を守りたいとそう言った。しかしそれ以外を取りこぼして、何が嬉しいと言うのだろう。
これ以上失いたくは無いと、温もりを伝える少女を抱え直して。
これっきりにして欲しいと、冷えた青年を抱く腕に力を込めた。**]
(154) mzsn 2015/09/24(Thu) 05時頃