――孤児院[再びの孤児院。玄関の扉は開け放たれていた。巨体がのそのそと動き回っている。>>109あるいはそこに怪しげな老人の姿もあったろうか。猫の鳴き声を聞きつけ、彼女は驚いた。その声に聞き覚えがあったから]ホウ……。(ほう……。)[決意を胸に、彼女は孤児院へと入るだろう。ぼろぼろに擦り切れた布をまとい、髪をなびかせ、恐ろしげな容貌をした、女妖精の姿を、皆の眼に映しながら]
(154) 2011/10/24(Mon) 11時半頃