[3階にあがると、まずは自分の部屋から濡れタオルやら、紐やら蒟蒻(なぜか部屋にあった)を持ってくる。
さらにはスピーカーまで引っ張り出してきた。]
濡れタオルをここに設置して、軽く絞っておけば水の滴る音……そうだ、ここにバケツを置いておこう。
あと、ここにこんにゃくを吊るして、ここにスピーカー、えっと女の子がシクシク泣くようような声の入ったCDがあったはず。
これこれ、あとは鈴をこの辺りに置いておけば、誰かが蹴って音がなるはず…。
[それでも物足りない、と言わんばかりに血糊やら特殊メイクを自分で自分に行う。
日本人形をどこからか持ってきて、最終チェックポイントである『開かずの間』の前に置いておく。]
そしてっと…。
[取り出すのは、開かずの間の鍵、その中に入った。]
開かずの間は肝試しの為に作られた怪談なんだよな。
代々、寮生のうちたった一人に鍵と真相が教えられるんだよね。
当然、準備に必要なものは、代々受け継げられてるんだぜ?
[ニシシっと本気でたのしそうに部屋のなかで準備をする。
首吊りをした人形、そして、メイクをして血塗れになった自分が、その場に横になった。]
(154) 2011/08/29(Mon) 23時半頃