[累が自らの頬を撫でるのを見ながら、悪魔が自分に憑いている、と聞けば、“俺”はつい身を乗り出した。>>79
だってそれは──]
悪魔憑き……それって、“俺”と同じなんじゃ?!
[全く違う素っ頓狂な声に『一緒にしてくれるな。お前は悪魔に憑かれているのではないよ』と“私”の抗議。
そんなの、“俺”が認められるわけないのに。
悪魔の使役が出来ないというのも変わらないじゃないか、と思考の中で言い返せば、始まるのは罵り合い。分からず屋。
ちなみに悪魔を使役出来るのがサマナーと教わって、会社名ではないと覚えておく事にした。]
累さんの依頼人さんは「サマナー」なんすよね?
その人の連絡先……は、個人情報、だよな流石に
[このご時世、しかも高校生と話をしてくれるだろうか?
わからないけれど、それでもその依頼人のサマナーに会えたなら、その時は色々と聞いてみよう。
しかし、会った人みんなに聞いて回るのか?聞いてもいいのかな…とウズウズうだうだ考える。
そのため“俺”は家族についての累の不思議そうな表情を見ることはなかったが、“私”はしっかりと見ていた。>>81]
(154) 2016/06/19(Sun) 02時半頃