夜中。
眠ろうと目を閉じれば、このベッドに押し倒した彼女の顔や、抱き締めた感触、肌の温もりが忘れられず、自慰に耽る。
呼ぶ名は…]
…あぁ、もぅ!
なんでなんで、苗字を訊いてなかった、んだ…。
[そうして枕に突っ伏す。好きだと告白したものの、『奈々ちゃん』本人を探せずに居た。
怪我の手当てに慣れていたのは知っている。良くポップキャンディーを舐めて居たのは知っている。男に触れられるのを嫌がってたのも知っている。
けれどもそれだけ。たったそれだけ。
冷静になって考える。
ヨーランダの姿をした彼女の中身に惚れたと言えば格好は付くものの、例えば女子中学生とか、はたまた介護や看護系の仕事をしている人とか…。全く分からないわけで。
名前を尋ねたのも、彼女自身の名呼ぶ為。後の事など、これっぽっちも考えてなかった当時の自分に、バカだと言いたい]
バカバカ、あぁ、バカだ…。
[ロクヨンをプレイしたとしても、出会うヨーランダが彼女とは限らなくて。
遥は少しばかり途方に暮れていたのだが、最近気になる人が出来た。
(153) k-karura 2011/02/28(Mon) 03時頃