茶会と言ったら、何かしら。
まるで別國のように、マカロンを食べてみせるのも良いけれど。
ねえ、知ってる?マカロン。私、食べたことないんだけどね。
[学生はひとり、言葉を紡ぎます。まるで歌うように楽しそうに、言葉歌で遊ぶのです。鞄の取手を手首にするりと落としたのならば、その指先でまあるい形でも作って見せたでしょうか。
踏み出された足は、迷子になっても良いと、曖昧な其れ>>132には特に口も挟まずに。ただ物語の中へ居る心地を持てば口元は弛まるのです。]
ひらひらのドレスを着た貴族さまがね、おやつに食べるの。甘いそれをね。
誰かとカップを交えながら、寸時の甘味に浸るのね。
[そうして足先が公園へと向かったのならば、先ずは公園に在る噴水の縁に腰を据えて見せたことでしょう。そうして誘うように彼の手を包み、隣に座らせ――少しでもその仕草に拒絶が見られたならば、悲哀に眉を寄せながらも、それこそ素直に手を離してみせたでしょうけれど。甘受されたなら、また目元を緩めて一人、噴水の縁に立ち上がっては両手を広げ、彼と反対方面へと縁を散歩してみましょう。
付近にあるカフェ>>68を、傍目に見つけながら。]
(153) 2014/10/03(Fri) 20時半頃