[しばらく彼が去った方をじっと見ていたが、
ため息をついて、薄い紅茶を口に入れる。
そして、ヴェラの言葉に、吐きかけた>>147]
な、何言ってやがる。え?え?
[顔は真っ赤だから、怒鳴ったところで迫力はなく、
口の中には甘いピーチ味が広がった。
おいしくて大人しくなる。周りに聞こえたかと思ったが、騒がしい店内は誰もこちらを見ていない。落ち着いて、出来るだけ冷静に言葉を反芻する。そして、思い出す。
自分の今までの行動がすべて繋がって]
どうしよう、ヴェラ。普通に恋だった!!
後、この飴玉うまい!!
[顔を両手で覆って、地面を転がろうとするわが身を必死で抑える。分かってしまえば簡単で、何やってんだとさっきまでの自分を殴りたくなる。ラルフに色んな意味で申し訳ない。自覚してなかったせいで、余計なことを言った気がする]
……飴玉一つくれ。
[ひとしきり、恥ずかしいと何度か呟いて、彼に飴玉をねだった**]
(153) 2014/05/14(Wed) 19時頃