[薬屋に入れるや否や、金の髪の青年が驚いていた>>150無理もないか、こんな有様だ。
奥に来てくれと、手首を掴まれ、店の奥に。ここは薬を調合する工房だろうか、何だか、いろんな植物の匂いがする気がする。
スツールに座れと顎で指示されれば。生意気なガキだな、なんて思うが、今は我慢。何よりこいつしか居ないのであれば、従わざるを得ない。
大人しく座れば、何に襲われた、と聞かれ、暗い記憶が蘇る。
話して良いものかと悩んだ末、左腕の包帯を外し、噛み跡を顕にした。まだ血が滲んで居ただろうか。]
…人狼にやられた。
知ってるか?姿は見る事は出来なかったんだが、
どうも、人の形をしているらしい。
[腕の痛みよりも、自分の知っている奴が皆死んでしまい、心の方が苦しく痛かった]
…ここには、居ないと良いな。
[同じ悲劇はもう見たくない。心の底から思った**]
(152) 2015/04/17(Fri) 01時半頃