おや、満点ですか。それは光栄ですね。
…でもそんな顔をされると、本当に勘違いしてやりますよ。
[思いの外赤らんだ頬と、それを隠すように覆う手>>147に、クスリと小さく笑い。
ポツリと冗談交じりに告げた言葉は、彼にはどう伝わっただろうか。
自分の口付けを拒絶する事なく受け入れて、囁いた言葉にはまるで照れたように僅かに顔を赤らめて。その上満点まで頂けて。
違うと解りきってはいるけれど、それでも勘違い"してしまいたくなる"、と。
ぽすん、と。
軽い音を立てて、彼の隣に寝転がる。そのままシーツに包まった彼の身体をシーツごと抱き寄せてやれば。
"一緒に寝てくれるんでしょう"、なんて、彼の寄越した冗談をほじくり返してやれば。
彼は、どうしただろうか]
……ディーン。
[未だ痛むであろう、彼の傷へとそっと触れながら、小さく小さく名を呟く。
この傷を付けた事を、欠片も後悔などしていない。この傷のお陰で彼に"忘れさせない"と思わせられたのなら、それだけで十分、付けた価値はあるだろう。
その考えはきっと、これからも変わる事は無いのだろう]
(151) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 01時半頃