[透けるように白いフィリップのうなじをしばしの間、じっと見つめて。]──先輩、セシル、ごめん。[呟くと、身を屈めて、フィリップの項に唇を寄せた。空いた手は、フィリップの胸を服の上から撫で。][それ以上の愛撫を加えたい衝動に何回も駆られたのは、甘い薔薇の香りのせいだろうか。蒼薔薇の花弁の描かれる余地などなくなるまで、唇は眠る少年の首筋を這い、赤い跡を残していった。]
(151) 2010/09/09(Thu) 22時半頃
sol・la
ななころび
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