人狼議事

60 ─昨夜、薔薇の木の下で。


【人】 さすらい人 ヤニク

[それは気の迷いだとそう告げたも同然のあの時から、
 彼の目は覚めたのだと、思っている。
 だから、接する姿勢は常とほとんど変わらない、
 横顔を見られていることに気づいて、一度そちらを見た]

 俺は、……まだ何も。
 
[頬の赤らむ様子に、いぶかしんだけれど。
 視界の端に映ったものに、目を奪われる]

 ――……ッ、

[眠るその人の、蔓薔薇の文様が這う、右手と閉ざされた右眼。
 その黒い棘の食い込むように、じわりと紅く血が滲んでいた。
 刻み込まれ決して消えない呪いのよう―――眠りの中でも止まない苦痛。

 反射的にカーテンを閉ざして、うつむく。
 その白い生地を掴んだままの指先が、震えてた]

(151) 2011/08/07(Sun) 23時頃

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