そこまで甘えらんねーっての。
[けじめは付けたいと思っている。
それは、蘭香の事細かな事情はしらねど、彼のほうがきっと、自分よりこの家に世話してもらうべきだったのだとは、何となく思っていたから。
貰った鍵は、たからもののように、引き出しの一番下に仕舞われたまま]
…………オレは、好きとか、そんなん、考えたことも無かった、けど。
あるなら、もしかしたら、お前かもって、……
[ネトゲが、具体的にどういうものか、簡単な説明は蛍紫からして貰ったけれど、いまいち分かっていない。
だから、その画面が直接、桂馬の記憶とは結びつかず。
ただの無機物として見やることもせず、まっすぐ蛍紫を見つめたまま]
ってことは、蘭香は、出来て。……お前が、好きだったんだろ?
[紅子さんの言葉とは矛盾する気もしたが、話の落としどころがそうとしか思えず。
眉を寄せた]
(150) sayclear 2011/05/27(Fri) 01時頃