[そういう男であり、特に趣味の分野での知り合いは数多く居る。
これまでも、何度か小説のネタになりそうな話の収集を依頼していた。
今回も同じように、最近流行りの噂話について聞いてくれるように頼んだのだった。
もし、そういったネタを持っている人間がいればツイッターにて情報収集用アカウント(@Kilroy3jyo)へと送られてくる手はずになっている]
友達の友達、か……。
[小さく、笑みとともに言葉を漏らす。
今回の企画にはなんともふさわしい言葉であろうか。
その枕詞で始まる話を聞かなくなって久しい。
匿名文化やSNSの普及により、よりあやふやな顔も知らない存在と気軽に触れ合えるようになった。
友達の友達は役目を終えた。情報化の波に飲まれ殺されたのかと思っていたのだ。
ふと、もう会えないと思っていた旧友に偶然出会ったような、そんな心持ちだった]
(150) 2016/09/28(Wed) 12時頃