[そして記念すべき、人間と吸血鬼と、立場を違えた姉妹の一場面だ。カウチのクッションを背に腹に、十分に使用して眺めている時間。ご自由にお使いください、は クッションにも適用される。]
――そんなこといって。
俺が吸血鬼を応援しなくとも
ハンターについたでしょう。
[と、笑みの気配を滲ませて相手>>139を眺めやれば、浮かんでいる三日月じみた にんまり笑い。
いつか聞いた「生きる」>>135表明がいかに果たされているのか。ジェレミには認識ができない程度に、今現在の鑑賞会同席者は現代文化のただなかに、身を浸している。
うすいほんがあつくなる。
口の動きだけで繰り返してみるが如何せん認識が及ばず、あつく、焼け落ちる本が一体どのような仕組みを所持しているかは知れない。だがこんなに薄い板が映写機も兼ねる時代だ。
あつくなるなら、いつかみせてほしいな。
まだ見ぬ文明の利器を。とのつもりで口にした]
(149) 2018/11/03(Sat) 18時半頃