それに青が派手なら、私も十分に派手ですよ。 青のドレスに、緑の翡翠、金の髪に、赤い花の……ああ、[ハンスが選んでくれた自分を飾るものひとつひとつを示しながら話していたら、うっかり手が花に触れ、髪飾りの形を崩してしまう。鏡は無いかと咄嗟に周囲を見たが、見える範囲にはなく。代わりに扉近くのハンスに気づいて] お、お恥ずかしいところをお見せしてしまって申し訳ありません。 直してきますね。 ミスター・グレーアム、ミッシェル、ごめんなさい。少し席を外します。[二人はまだ窓際に居ただろうか、そちらにも軽く声を掛け、少しばかり足早にその場を辞した。その際、ひらりと一枚花弁が床に散ったがそれは自らのドレスの死角になってしまい気づかないままで]
(148) 2012/01/11(Wed) 02時頃