[守られなくっていい。何から、なのかはよくわからないけれどそんなに怖いなら、俺が守る―――なんて声が出ない。幼い子どもみたいに声をあげて泣けたらいいのに。どうやったらそれができるのかわからなかった] …………うん[右足に残った爪跡をなぞり、そのままベッドに横になる。窓を叩く風の音が、急に大きくなったようだった]
(148) 2014/11/16(Sun) 02時頃