優しそう…うん、先輩が怖いのは顔だけだしな。森のくまさんみたいなもんだよ。大きいし。
なにより実家がすごい!美味い!また廃棄くれねぇかな〜…
[失礼な物言いは本人不在でも変わらず。この場合悪気がない分たちが悪い。
そうして説明しながらも、気づけばアクトの実家のケーキ屋に思いを馳せうっとりと手を組んでいた。
…ケーキ屋の息子が先輩にいる聞いて廃棄狙いで突撃かましたのは、はて、いつの事だったか。]
…お、おう。
えと、アキもそんな悪くないと思う、うん。
[美少年という言葉にむずかゆそうに頬をかく。
嫌と言うほど言われ慣れた言葉だが、アキに言われるのはそこまで嫌でなかった。
…ただ変に居心地がわるい。何か勘違いされてる気もするし。
逃げるように言った言葉はそれでも本心だったが、褒めべたなせいか彼らしくないゴニョゴニョとした物言いだった。
それから返事も聞かず話題を変えれば、また下らない話を続けるのだった。*]
(148) 2014/10/01(Wed) 22時頃