[相手の男はそれなりの企業に勤めているし、和のことを邪険に扱ったりもしない。上っ面な優しさという感じでもなく、あえて距離を置いて此方を気遣い、何より母のことをとても大切に想っていることが伝わってくる。
反対する理由が何ひとつないことが、賛成できない理由のようなもので。一番予想外で残念だったのは、そんな捻くれた反抗心を持っていた自分自身]
…チワーッス。どうぞ
[つくづく情けない。と、また溜息をついたところでシャワー室付近に人影を感じた>>140 確か空手部の部長の、仁科。精悍な顔と身体つきで、これだけ立派な体格を持っていたら部員に舐められることもないだろうか。せめてもう少し身長があったら…なんて考えながらお辞儀をして背中を見送る]
っと、やべ。早く行かなきゃ
[さすがに先輩にタオルや洗面道具の援助は願えないし、同じ時間にシャワーを使うのも失礼かもしれない。約束もあるし、先に食堂へ向かおうと着替えの入ったバッグを肩にかけて駆け出した]
(146) 2014/10/03(Fri) 17時半頃