― 28日朝・定期船―
……待った。まさか、彼氏作ったとか言わないよな?
いや、別にいいんだけど、僕はまだ彼女の1人も作ってないのにそれはちょっと、ほら……。
[ >>136 結婚できる、というませたセリフに狼狽える。兄として、先を越されるのはさすがに複雑だ。……まあ、恋愛ごとには疎いのだけど、それでも3歳下の妹よりは先にいい相手を見つけたい。 ]
来てたよ。……うん、そうだね。美人になってた。
[ >>137 照れたように頬を掻きながら呟く。ほんのり赤くなっていることには自覚がない。
……けれど、妹が突然気まずそうに沈黙した理由はわからなかった。……やはり、海斗の死がそれほど堪えているのかと思うと、声掛けもしづらい。 ]
愛梨は久しぶりだね。……副隊長だから色々頑張ってたけど、あいつ、大丈夫かな。
[ あいつ、という言葉が出たのは、それだけ仲が良かった証でもある。それなりに信頼関係はあったと思ってはいるし、彼女が海斗を好きだったことも何となく気づいてはいた。
……人に言うこともないと思って、胸の内に閉まっているけれど。 *]
(146) 2018/11/16(Fri) 01時頃