―同日・夕刻まで―[車椅子から離れた女は、確かに地に足をつけていた。 立っている感覚はない。けれど、瞳の高さは生前のよりも高く。 林檎の樹を見上げながら、何を思うか。 それは、泣き崩れる親友と、その傍らで天を仰ぐ青年。 二人の姿は見て居られずに、立ち去るまで背を向けていた。 病状が悪化して以降、何度も病院に足を運んでくれた二人。 時に村の様子を、時に人の様子を、極鮮色と花と共に。 深さを正確に知ることはできないけれど、きっとあの時自身が負った傷と同じだったのではないだろうか。] ありがとう…―――ベネット、マーゴ。 [頬に一筋の光が走る。 陽が空高く昇り、そして沈みかけるまで、ただ呆然と林檎の樹を眺めていた。]
(144) hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時頃
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ 人狼議事lobby 人狼議事morphe 人狼議事cafe 人狼議事perjury 人狼議事xebec 人狼議事crazy 人狼議事ciel SoyBean Sangria @hello_giji @7korobi