人狼議事

1 とある結社の手記:6


【人】 病人 キャサリン

―同日・夕刻まで―

[車椅子から離れた女は、確かに地に足をつけていた。
 立っている感覚はない。けれど、瞳の高さは生前のよりも高く。

 林檎の樹を見上げながら、何を思うか。
 それは、泣き崩れる親友と、その傍らで天を仰ぐ青年。
 二人の姿は見て居られずに、立ち去るまで背を向けていた。

 病状が悪化して以降、何度も病院に足を運んでくれた二人。
 時に村の様子を、時に人の様子を、極鮮色と花と共に。
 深さを正確に知ることはできないけれど、きっとあの時自身が負った傷と同じだったのではないだろうか。]
 
 
 ありがとう…―――ベネット、マーゴ。
 
  
[頬に一筋の光が走る。
 陽が空高く昇り、そして沈みかけるまで、ただ呆然と林檎の樹を眺めていた。]

(144) hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時頃

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