人狼議事

254 東京村U


【人】 お針子 ジリヤ

─ 回想:某日・新宿駅前 ─

[その日は、レコーディングスタジオで新曲『恋するシュガーキャット』の収録を終え、赤坂のマンションへ向かう途中だった。服装がフリルをふんだんにあしらった少女趣味の強い空色のワンピースで、更に下ろした髪にゆるくパーマをあてていたからか、アンケート用紙を手渡してきた女性、"みよ子さん"は、こちらに気づいていないようだった。

人に住所と名前を知られるのが嫌で、この手のアンケートは本来ならば断わりたいのだが……]

はい、もちろん。喜んで。

[まただ。抵抗する意に反して、身体がするりと相手の要望を受け入れてしまう。反射的に浮かぶ笑みがどこからくるものなのか、本人にもわからない。

受け取った用紙に記された、たった1つの設問。ペンを手に取ったジリヤは、その設問をじっとにらみながら、しばらくの間動くことができなかった]

(141) 2016/09/28(Wed) 03時半頃

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