人狼議事

194 花籠遊里


【人】 座敷守 亀吉

──…連れ出して下さって、ありがとうございました。
………、良い、夢をいただきました。

[“また、腕を引いてくれますか?”なんて。流石に過ぎた願いかもしれないと。
音にするのは躊躇われて、それでも零れた言の葉は囁きとなり。
僅か空気を震わせたけれど、伝わってしまったのかどうか。]

…有難う。

[少しの躊躇いの後。全ての感情に蓋をして、きちんと音にしたのは、そのひとこと。

蝶は新たな蜜を求めて移ろうものではないだろうか。
そう考えればこれ以上引き止めてしまうのも、申し訳なく。]

──貴方に相応しい花が見つかりますように。

[踏み込んだ言葉を囁いていることを自覚しつつも、身を離しては出会った頃と同じ笑みを浮かべて。
佇むその人の邪魔をしないよう、背を向けては遅れて赤らむ頬を隠すよう、早足で月に背を向け中庭から身を翻し。

あてもなくふらりと、蝋の灯る箱の中へと戻ろうと足を踏み入れただろう。]**

(141) 2014/09/13(Sat) 11時頃

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