― ドゥオール山脈に隠された天狼の遺跡:民家にて ―
[>>32少し前。私がまだアリスだった頃。アキラくんの優しい陽《ヌクモリ》に、何度も頷きながら、きっとすぐに、涙は止まったのだろう。
夢から醒めて、対話する。
>>38>>62――憎悪の閃光(あめ)の、話。それを聞く時、ギュッと拳を握り締めた。]
……〜〜…
[眉を寄せて、俯く。口元をぎゅっと結ぶ。
……あの場所にタバサが一人で居た時に、気付いて居たのかもしれない。アメリアが居ない事に。彼女の絶望の気配。あの時の撤退。]
…… タバサ
ごめん…………
[だからこそ、彼女だけでも助けたかったのかもしれない。
ネルフェリウスがアメリアの命を奪い、アメリアの命を奪われたがためにタバサは多くの民の命を奪った――。”殺戮の連鎖”。
タバサのした事を肯定はできない。だけど、だけど、だけども。それ以上は、何もいえなかった。 ネルフェリウスを止められなかった自分にも、きっとその積の一端はあるのだから。
しばらくは俯いていたけれど―――]
(139) 2011/06/09(Thu) 00時頃