[嘘を吐いた。自分はただ寒いのだと、だから、この手の震えも掠れた声も、君には何の関係も無いのだと。嘘を吐いている。彼もまた、疑いを知らない少女に笑いかけて。悟られてはいけない。悟られてはいけない。誰も彼女に真実を教えてくれるものは無い。彼の腕に包まれた花の香り >>137>>138は、此処まで香ってはこなかった。……少しだけ、よかったと思う。まるでその様は"真実の恋人"のようじゃないか。]……今日は、中庭がいい天気だったよそういえば、歌も聞こえたなぁ…今日は人が多いのかも[誰にともなく、独りごちる。]
(139) 2014/09/08(Mon) 23時頃