― 首都ミラーン:白銀《アルゲントゥム》の大聖堂 ―
[>>131静止をしていない人物。それはつまり、この事象に関係をするもの。間髪をいれずに返る否定の言葉に、彼女をただ見据えて聞いていたけれど――、]
!!
”綺羅虹”を知って――、
[そうして運命《フォルトゥナ》を前にした時の、彼女の反応を思い出す。(アリスは、その時、そんなことは知らなかったが)その衣装を改めて見る。この大聖堂に居て自然、この光景によく溶け込むその衣装は、紛れもないアンゲルトゥム教団の正装…。]
そうか、君はアンゲルトゥム教団の”運命の民”だったか。
なら知ってて当然だし、……
教団の人間が、この場所(大聖堂)で何かを傷つけるなんて
普通に考えたら、ない か 。
[虹色の瞳から、警戒の色が消える。アンゲルトゥム教団への信頼は、弱くはない。]
うん、この身体は綺羅虹の女神《ディーウァ・アルクス》たる虹羊のもの。
もっとも人格は本人じゃあないけどね。
(138) 2011/06/10(Fri) 22時半頃