そこはね、死後の世界とつながる場所らしいの。
鏡に映っているのは、未来の自分。
何をしたいのか、何を伝えたいのか分らないけど、かつての自分のもとに、あらわれる。
[そこから先は、起きまりの恐怖譚。鏡に引きづり込まれるだとか。自分と入れ替わってしまうだとか……。
話す先輩によってまちまちで。
きっと、ここまでの経緯でさえも、勝手に脚色している部分が多いんだとろうとは思う。
だからきっと相手によって、伝わり方がまちまちの物語]
それで、他には……。
[もしかしたら、ここで話しては入れ替わってしまったかもしれない。
自分が語るか、誰かが伝えるか。
語り手は関係ない。集った後輩たちの間に、物語の記憶が留まっていれば、それで役割終了だ。
チェックポイントの全て怪談が集まれば、苦手な怪奇譚が終わったことに、ほっと安息の息をついたことだろうと思う]
―談話室・語られるか、語られないかも分らないお話・了―
(137) 2011/08/29(Mon) 22時半頃