人狼議事

194 花籠遊里


【人】 営利政府 トレイル

 ―――必要なもの、集めて来るから。
 直ぐに戻るよ。

[その淡藤が窓辺に寄って来たなら、その髪先へと指を通したことだろう。
然しそうで無いのなら、少し寂寥を滲ませた笑みを張り付け手を小振り。

霧雨に濡れた体は、今や乾いてちいさく嚔を催すけれど。
男はただ、人を想っては歓喜に溢れる音を唄う。]

 勝手に月に、帰らないでね。

[其れは嘗て月と呼んで居た彼を揶揄ったもの。其れは嘗て、囚われていた籠を比喩したもの。
くつくつと咽を鳴らしたのならば、男は漸く、名残惜し気に時折後ろを振り返りはしたけれど――その家から歩みを遠ざけ。


―――その姿が森の奥へと戻る事は、きっと *]

(136) 2014/09/21(Sun) 02時頃

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