[斜め前で紙を広げだす“先生”の言葉への返事に、少し、遅れ気味だけど頷いてくれた事が。>>130
彼女も友達だと思っていてくれた事が純粋に嬉しくて。
だからこそ、変わっていないかもしれないなんて。
お母さんは気休めを頑張っているんだなんて言えなくて、言えるはずがなくて。
きっと納得してはいないんだろうなぁと、それとなく伝わってくるものはあるけど。
だって、ほら、表情が、様子が物語っている。>>131
『本当に、魔法があればいいのに』
母親想いの人だなぁとか漠然と思う中、それだけはきっと自分の願いでもあったのかもしれない。
妙に、心の隅に引っかかった。]
お母様もエリーゼ様も頑張っているのです。
必ず、良くなるに決まっているのです。
[もう、なんだか暗示のよう。
それが彼女へ、なのか、自分に、なのか分からなくなってくるほどに。]
(136) 2015/03/30(Mon) 02時半頃