人狼議事

60 ─昨夜、薔薇の木の下で。


【人】 さすらい人 ヤニク

[向けられた笑顔は、取り戻して欲しかったあの頃の笑顔に似て。
 撫でられた前髪に、どうしても滲んできてしまう]

 あなたが、それを望むなら。
 ……努力、します。

[新たに重ねた過ちが、胸を過ぎる。
 止まった時の中で、自分よりも傷ついたはずの人が、
 進むべき方向を見出そうとしているのに、自分は同じことを繰り返しただけで。]

 全てを葬れるかはわからない、けれど……

[そして躊躇い頷いてながらも、銀の鋏に手を伸ばす。
 月の下で触れたかった髪、その髪を一度そっと撫でた。

 言葉は口にしない。
 言う必要の無い言葉だから。

 ただ髪を撫でるその所作で、あの日伝えたかった言葉はきっと伝わるだろう。]

(134) sen-jyu 2011/08/14(Sun) 02時半頃

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