>>95
[甲斐が服を脱いでしまってから、風呂場においやろうとしたとき、当たり前のように甲斐が首を傾げ、自分の服に手を伸ばしてきた。]
あ……ええと、このまま背中流してやる、じゃ駄目か?
[つい、そう訊いてしまった。多分、おそらく返事はNOだろう。
そう、わかっていたけれども、実はそれに抵抗がややあるのは、
やっぱりどうしても、自分は男も、そういう対象とみてしまう癖がついているわけで。
これは、隠してはきていることだけど…。
いや、隠さなくちゃ、とできるだけ冷静な振りをして、自分で脱ぐ、と手を押し返した。]
いいから、入ってろ。
[甲斐がしばらくあったまった後に、遅れてやけにしっかり腰にタオルを巻いて現れるだろう。目線を逸らしながら。]
つか、他に濡れてる奴もいるから早く洗うぞ。
[そして、湯船には浸かろうなどもちろんせず、シャワーのコックを捻る。]
(134) 2011/05/21(Sat) 16時頃