――ドナルドの個室――
っ……、なにす、
[外気に晒された素肌が粟立った。双丘を撫でられて、かすれた声が漏れる。萎えた中心がびくりと震えた。
腕は掴まれたままだったか、どちらにせよ止めようとする指は空を切るばかりで]
んな治療は逆効果、だ……!
ここをなんだと思って、ひ、っ、
[荒げた声は、途中で小さな悲鳴に変わる。
打たれた尻が手の形にあかく色づいた。同じくらい、屈辱に目元が赤く染まる。少しずれた眼鏡の奥の、翠の眼が大きく揺らいだ]
なにも、って。
だから……、
[次第に反論の言葉が浮かばなくなる。患者と看護師に非難され、尻をむき出しにして、すぐ隣には男根。異常な状況に、意識が溶けかける。目眩を覚えた。
ただ寝台から降りようと、手をついてのろのろと腰を浮かせた。薄い男の、しかし果実のように色づいたやわらかな肉がドナルドの視点に合わされる。
それはまだ、ミッシェルが戻らぬ頃*]
(133) 2011/03/16(Wed) 08時頃