[問いには学生だと肯定を返したはず。
悪びれもせず楽しいと伝えられた言葉>>122に、自分は何と応えたのだっけ。
学校外で同年代との付き合いを持ったことは、ほとんどない。
あっさりと告げられた卑下の言葉に、常ならば(良く分かっているじゃあないか)――などと、内心で侮蔑の一つも落とすところ。
それでもその時は浮かびもしなかったのは、次々に投げかけられる威勢の良い言葉に追いつけなかった、からか。]
普通に過ごしてれば縁なんてない。
物珍しいといえば、物珍しい、のかもな。
[回想終わり。
独りごちながら携帯だけをポケットに入れて、部屋を出る。
しんとした廊下を眺めて、それから彼――グレッグと別れた部屋の前まで。
インターホンがあれば其処を。そうでなければ軽くドアをノックして、少しだけ待った。]
(133) 2015/08/23(Sun) 20時半頃