――ガチャ、ガチャ
[ドアノブをいくらひねっても、押しても引いても開かない。やはりこの施設からは出られないのか、と少しだけ落胆をしていると、太一に声を掛けられ。>>128]
あ、ううん……特には。
[空腹を感じるとは言え、何が食べたいという明確さは不思議となかった。
すると突然、瑞希の大声>>123がして。そちらへ視線を向ければ、慶一が俯き加減で背を丸めている。>>115なんだか様子がおかしかった。]
………?
[どうやら慶一は具合が悪いらしい。瑞希が彼の背に手を添えている。いくら苦手な相手でも、具合が悪いとなれば心配しない訳にはいかなくて、咄嗟に麻里も慶一の元へ駆け寄った。]
……ど、どうしたの?
大丈……―――!
[慶一の顔を覗き込むと、真っ青だった事に驚く。
太一とあおいに、只事ではない事を目で訴えただろう。*]
(133) 2015/02/01(Sun) 01時頃