―???―[白い部屋があった。果てのない、無限の広さで。 宙にぴたりと静止した窓の向こうは、遠く淡い早春の青。 目の前には。寝台があった。 無人か。あるいは誰かの床だろうか。 白と、青と。ぽつりと、人影がある] ――――。 思い出してしまいました。……解ってしまったのです。 『私』が『何』だったのか。 "思い出したら消える"、その確信の意味を。[伸べる腕、掌は寝台の上をなぞって、 足元、黒の塗り下駄からは、 その人影を整然と埋めて行くバイトコード]
(132) snow03 2011/02/28(Mon) 00時半頃