…みんな…いつもと、おなじ…。疑うの…いや、だね…。…みんな…なんでもない……人、なら……良い…のに…。
──…ミッシェル…、……いないの…。ミッシェル…いつも、なら…ぜったい…こんな、時…いっしょ、いて、くれる…。
[囁くような、独り言のような声。近頃、彼女の様子が常と少々違う事は、鈍い自身も気がついてはいた。彼女がこの場にいない事実が、否応無く薄暗い塊となり腹の底に沈殿していく──ミッシェル、最近…すこし、へん…だった…──騒ぎが起きる前に、学園を離れていたのならば。あるいは、まだこの場に姿を見せずにいるだけならば、そんな思いも迫る不安に包まれて、肩と視線を落としてテーブル席へと戻った。掌を添えた膝頭にぼんやりと目を向け]
……意見…ごめんね、だせたら…がんばる、けど…夜に…なるかも…。
[ふと、少し、睫を上げて円い視線を見せ。やや硬さがゆるみ]
…オニク…よかった、…ミッシェルみたいに…いなくなったら、いや…。アイリスも…むり、しないで…でも、いてくれる、よかった…。
(130) 2013/06/13(Thu) 12時頃