人狼議事

276 ─五月、薔薇の木の下で。


【人】 花売り メアリー

[日頃この中庭で悠人と顔を合わしたり、他愛なく話したりする日常が多かった故か、彼のもとにオスカーが訪ねてきていたということはマークなりに把握していた。
 ただ、それに対してのマークの認識は、おそらく事実とは幾らかずれていた。]

(植物のことも、すごく詳しいのかな。
 ……僕よりもずっと詳しいんだろうな)

[成績優秀。品行方正。
 それこそ「完璧」という形容が似合うような評判を、マークは教師や生徒づてに聞いてきていた。
 時には自分の成績の悪さや素行の悪さ(それこそ過去には、女装を「不良なもの」として咎める教師もいたのだ)に対して、オスカーの名が引き合いに出されることすらあった。

 ただひとつ、自分にあってオスカーにはない「完璧」への条件>>92を、マークはまるで意識していなかった。
 だから、自分に向けられた視線の意味にも、気付けなかったのだ。]

(129) 2018/05/15(Tue) 21時半頃

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