[もっと根っこのところ。瑛美は、共通点があるとしたらそこではないかと言った。>>123 続けて瑛美の口から語られた、突然意識を失った人たちの都市伝説に目を見開いた。それは、カレーの準備をし始めた頃に話していた仮説と、奇妙に一致する。>>45 >>48 あるいは、その話を知っていたからこそ、瑛美は意識だけが連れていかれる、という発想を持ったのかもしれない。]
もしかしたら僕たちの体は、まだ家で眠ったままかも知れない……って、ことですか?
[口に出してみると、この異常な現象を説明するには、随分としっくり来るものに思えた。しかし、と千秋は考える。]
「帰りたいと思ったから、帰って来れた」んだとしたら、僕たちとはまた少し、違う種類の話、なのかもしれないですけど。
[出口を探すと言いながら、結局一度も扉にも窓にも触れることをせず、こんなところでカレーを作っている千秋ならばともかくとして。]
窓を破ろうとしてまで帰ろうとした瑛美さんが、まだ帰れてないわけですし。
(126) 2015/02/08(Sun) 22時頃