[シャワー室へ向かう途中で先輩らしき人とすれ違い、条件反射のように止まってペコリとお辞儀をする]
チワーッス
はい、ありがとうございます!
[珍しい形の眼帯に目を奪われてすぐには気づかなかったが、確か生徒会の少し変わった苗字の…飽戸といったか。あまり話したことはないが、いかつい顔立ちの割に面倒見が良さそうだ]
って、しまった。タオル…
[『湯冷めしないように』の言葉に、着替えはあるがバスタオルや洗面道具までは用意していなかったことに気づく。ついでに、落合達と待ち合わせの約束>>110のこともすっぽ抜けていた]
…こんなに抜けてちゃ、部長として認められないのも当然かな……
[思わず漏れた弱音に、ぐしゃぐしゃと頭をかき混ぜる。だめだ。こんな黄昏時に弱音を吐いては。暗闇に飲み込まれてしまう。
シャワー室の前でしゃがみ込み、時計を確認する。まだ時間はある。ただでさえ知らない人だらけの会に混ざるのに陰気な顔を見せるわけにはいかない]
集中、集中
[両手を額に当てて、ゆっくりと深呼吸をする。試合前や落ち込んだ時にいつも行っている、精神統一]**
(126) 2014/10/03(Fri) 01時半頃