[>>122
アスファルトを踏む足音は、
ただでさえ、人気の減った街のなかの、
取り分け————、閑かな朝の兆しに、よく、響いた。]
やあ、"いい朝"だねえ。おはよう。
然し、なんとなく、そう、なんとなく。
君も来るかな、って。思ったんだけど…、
[「本当に来たねえ」と、華奢な黒柱から背を浮かせ、
蛇さんのご機嫌模様は言わずとしれている気もするからこそ
泥方君の方へ、ゆるやかな腕を振った。]
早いっていうなら、泥方君の方もじゃないのかい。
ま…、また辿り着けなかったら、そろそろ……、
タイムリミットがあるのなら、まずいだろうからねえ。
[何せ、二日連続辿り着けていない。そろそろ、このまま市内に蔓延する気が如何にもなっていない以上、お預けになりっぱなしも問題だろう————。(だからこそ、ひとりで訪れるべきかとも思ったのだが。)]
(124) 2016/06/23(Thu) 02時頃