―― 現在/ジェレミの自室 ――
[招き入れたクシャミ>>102へ、手に持った「彼女」の衣装を掲げて見せる。残念ながらメイド服ではない。ただの白い、布がふんだんに使われたロングワンピースだ。クラシカルなそれは、見ようによっては ロング丈メイドスカートに――――残念ながら。見えない。
ジェレミの様々な意識は一部中世当たりで止まっているかもしれない。
かつてかしづかれた生活を経て、こうして「彼女」の面倒をみるのもなかなか新鮮で面白いと、はや百年近い年月が過ぎている。]
――……ふぅん、メイド。
そういえば最近、そういう服で
給仕をする店が戻ってきているんだって?
懐かしいばかりと思っていたけど、
君の好みには近いのかな。
[感性が若い。
そう言いたげに、この古城の年長組に位置するだろうクシャミへ視線をむける。現代深夜アニメに造詣の深い吸血鬼。感性がみずみずしい。]
(124) 2018/11/03(Sat) 14時頃